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第43回メルマガ発行!!

2022.11.12

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一般社団法人沖縄県里親会

 

里親会ホームページ会員向けニュース(一般用) 第43号(2022/11/12)

(このメルマガは、HPにて会員登録していただいた「すべての方」にお送りしています)

 

1.担当者徒然

2.お知らせ

3.質問、ご意見コーナー

4.その他ご案内

 

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1.担当者徒然(今回は琉球新報10/7付論壇に掲載された仲松副会長の投稿文書を掲載します。)

毎年10月は「里親月間」。様々な事情で自分の家族と暮らせない子どもを、児童相談所から委託を受けた里親やファミリーホームが預かる。特定の大人との愛着関係のもとで養育される。家庭生活を体験することで、安心感、自己肯定感、基本的な信頼関係を育むことが期待できる。

私たち夫婦が里親になったきっかけは、子どもに関する何らかの社会奉仕がしたいと思い、養子縁組を前提とする機関に登録をした。ところが、いざとなると足踏みしてしまった。数年後、里親会賛助会員の立場で参加したイベントがきっかけで思いが強くなり、早速、里親登録の手続きをして里親登録された。2歳のときに我が家に託され現在は小学校低学年のAちゃん、障がいを有していて生活に支障があるが、活発で探究心旺盛な女の子。小学校で度々トラブルを起こし学校から連絡がくる。自我が強く被害者意識に敏感で、加害者意識が低いことがトラブルの要因と考えられる。家庭内では、日々繰り返される問題行動に悩まされている。そんなAちゃんを近所の方で気にかけてくれている家族がいる。そちらのお宅で焼き物作りをしたことがある。仕上がった焼き物を手に「Aちゃんが作った!」と満面の笑みで報告してくれる顔には達成感が溢れていた。他にもAちゃんのことを我が子同然に見守ってくれる方もいる。他者との関係をとおして社会生活を営む能力が身についていく。家庭内での日常は、決まって怒りんぼうにはじまる。おはようの声かけに「今起きようとしているでしょ」と怒りではじまる。朝食を目の前にして「○○はないの?」と、クレーム。食べはじめたかと思えばお喋りが止まらない。促すと、反発の睨み返しである。気持ちよく学校へ送り出したいと思いながらもままならない。それでも、はじめのころは、寝顔でさえも怒っているような表情をしていたが、いつの頃からか、今では穏やかな寝顔を見ると我が家が安心できる居場所になっているのかと嬉しくなる。最近、自転車を乗りこなせるようになり「お父さん見て、見て」、見てみて攻撃にたじたじだが、その素直さが健気で愛おしい。成長の証を実感できる瞬間でもある。この先、Aちゃんが引き起こすであろう予想外な展開を期待しつつ、愛情をもって成長を育んでいきたい。

里親家庭やファミリーホームでは、養育できる子どもの数は限られている。家庭を必要としている子どもたちがいることを覚えていてほしい。里親についてお尋ねしたいことがありましたら地域の児童相談所へお問合せください。

 

 

2.お知らせ

a,沖縄県里親会「賛助会員」募集について

毎年沖縄県里親会では、この時期を中心に「賛助会員」の募集活動を行っています。

「賛助会員」は里親制度に関心のある方なら、どなたでもご入会いただけます。

年会費の「2000円」は、里親会活動のために尊く活用させていただいています(卒業児童壮行会、等)。ぜひ入会をご検討ください。また賛助会員には年に一度、機関誌「さとおや会だより」等も送付させていただきます。詳しくは、里親会事務局[098-882-5709]、または「あなたにできることはhttp://www.satooya.okinawa/can.php」ページをご参照ください。

 

 

3.質問、ご意見コーナー

Q,沖縄県里親会「現状調査アンケート2022」から(4)

 

A.引き続き、過ぎた2月に「沖縄県里親会」会員に向けに行われた「現状調査アンケート2022」の回答結果から、今の沖縄の「里親の現状」についてお伝えしたいと思います。

今回は、「里親制度全般」について自由記述をしていただく欄から、「沖縄県里親会」に対するご意見ご質問と、それに対してまとめられた会からの回答についてご紹介します。

 

1.「里親間の連絡網や個人情報の取り扱い」について

<答>

里親同士が連絡を取り合えるように「名簿の公開」や「連絡網の構築」についてのご要望がありました。しかし現在沖縄県里親会では里親会員名簿を公開していません。里親の中にはさまざまな考えをお持ちの方がおられ、その中には里親であることをできるだけ公にはしてほしくないという方もおられます。よって里親さん同士で連絡先を互いに教え合い、交流することはとても良いことだと考えますが、役員や支部長以外の連絡先を事務局がお教えすることはできませんので、ご了承ください。なお里親会員名簿に関しましては個人情報保護の観点から、事務局からの連絡を含めて、会の運営上必要な場合にのみ使用できることとなっております。

 

2.「里親サロン」について

<答>

「地区別サロン」の運営は、すべて「各地区にお住まいの里親さん」が引き継ぎながら担っています(支部長またはお世話係と呼んでいます)。一部「開催の案内をもっと早めに連絡してほしい」との声をいただいていますが、各地区の支部長(お世話係)にて状況に合わせて毎回適宜日程が決められているのが現状ですので、事務局からの案内はどうしても間際になってしまいます。日時や開催方法なども含めて、要望は直接各地区の支部長(お世話係)にお伝えくだされば、改善できることもあるかと思います。またサロンの開催について、興味のある方、お手伝いできる方はどうぞ積極的に関わり、また次の新しい里親さんのための環境作りにもご協力いただけるとうれしいです。各地区の支部長(お世話係)の連絡先は、事務局にお問い合わせいただければお教えできます。なお南部地区サロン、中部地区サロンでは「LINE」も開設されていますので、ご活用ください。

サロンへの参加は、お住まいの地域に関わらずどの地区であっても自由に参加することができますので、時間を見つけて積極的に参加し、里親仲間を増やしてください。どの地区でも歓迎してくれるはずです。もちろんまだ未受託の方も大歓迎です。またサロンでは先輩里親さんにもどうぞ気兼ねなく声をかけられてください。困りごとやその対処法など、参考になるお話を聞くことができるはずです。サロンについては「託児サービス」を利用することもできます(事前予約制)ので、小さなお子さんをお持ちの里親さんも、しばし子育てから離れることができ、同じ苦労や悩みを持つ里親さん同士でいろいろなお話しをすることにより気持ちの整理やリラックスもできるはずです。どうぞご活用ください。

その他、テーマ別の「ミニサロン」を、里親会に設置されている「こころサポートさとおや(コーディネーター:照屋、心理士:我那覇Tel080-4697-0381)」が独自に開催しています。こちらは不定期ですが少し早めに開催の案内が届きますので、そちらにもぜひお気軽にご参加ください。特に今年度は子どもの自己肯定感とレジリエンス力を伸ばすことを目的に「アートセラピーワーク」を開催致します。

 

3.「オンライン」の活用について

<答>

コロナの影響がある中、新しい試みとしてサロンをオンラインで開催する支部もあります。オンラインでの開催には長所と短所がありますが、各支部長(お世話係)が中心となって、どのような開催が良いか、模索しながらサロンの準備を進めています。どうぞ都合のよいサロンに積極的ご参加くださり、ご意見や要望についても、より良いサロンとするためによく話し合って、進めていっていただければと思います。

なお、オンラインのもう一つの長所として、近年全国及び九州等で行われる「里親研修大会」が「オンライン」または「ハイブリッド」にて開催されることが増えています。こちらは現地まで行かずに参加できますので、どなたでも積極的に参加し、里親としてのスキルを高めていただければうれしいです。沖縄県里親会としても予算の範囲内で参加費の補助等を行っていきたいと考えています。

 

4.「里親会の役割」について

<答>

沖縄県里親会では専任の事務員をおき、措置費請求事務とそれに関連する業務、そして関係団体との調整や事務局へのさまざまな問い合わせへの回答等を行っていますが、事務員一人体制ですので現状業務に余裕はない状況です。加えて、里親会では会員(一般社団法人であることから正式には社員)の中から理事を選任し、さらにその中から会長、副会長(2名)を互選し会運営に当たっており、会独自のさまざまな働き、そして県や児童相談所、関係機関との折衝は、この理事、中でも会長、副会長が担っております。これらの役職はボランティアであると共に、理事のほとんどの方が「子育て真っ最中」であることから、新しい働きを進めるのはなかなか簡単なことではないこともどうぞご理解ください。

このような中、現在理事の改選時にはその「候補者集め」にも苦労しているのが現状ですので、里親会の働きに関心のある方はぜひ理事募集の際には積極的に手を挙げていただき、会の運営にご一緒に関わっていただければと願っています。

 

5.「里親と児童相談所の措置解除を巡る問題」について

<答>

沖縄県里親会では、毎年「沖縄県里親委託等推進委員会」に参加し、みなさまからいただいたご意見やご質問について議題としてまとめ、その改善を図っています。その他具体的個別のケースについても、ご相談があれば必要に応じて関係機関との橋渡しなども、可能な限り行っているところです。このアンケートの「結果まとめ」についても、新年度の表敬訪問時に持参し、手交しています。

なお今般の措置解除を巡る問題については、2022年4月26日付で発出した「里子の措置解除を巡る問題について、里親会三役として」文書にて、沖縄県里親会三役としての考えをまとめております。どうぞご一読ください。

 

6.「離島からの通院交通費補助」について

<答>

離島で生活する里子の中には、定期的な病院受診のために船や飛行機で通院しなければならないケースがあり、沖縄県里親会としてもこれまで県に配慮をお願いしてきたところです。残念ながら今のところ具体的進展はないのが現状ですが、今後もさまざまな機会に粘り強く要請していきたいと考えております。

 

 

いかがでしょうか?

現在の沖縄県里親会の現状を少しご紹介できたでしょうか?この他、アンケートでは会活動への感謝のお言葉をいくつも頂戴しました。今後も沖縄県里親会としては当事者団体としてできることをみんなで一つ一つ積み重ね、歩んでいきたいと願っています。

 

それでは、今後も「アンケートの結果」をもとに、一緒に県内の里親制度の現状を考えていきたいと思います。どうぞお楽しみに(^^)//

 

 

4.その他ご案内

少し予定よりも発行が遅くなってしまっていますが、沖縄県里親会の機関紙「さとおや会だより第6号」がもうすぐ完成です。お手元に届きましたらぜひお読みくださり、里親会の雰囲気を知っていただければと思います。またみなさまには続けて「沖縄県里親会賛助会員」等、お支えとご協力をよろしくお願いいたします。

それでは、次回メルマガ発行は12/10頃を予定しています。続けてどうぞよろしくお願いします。

 

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発行:文書委員会

崎原盛親 kibou@nirai.ne.jp

仲根藤江 fujie@ict.okinawa

玉城優子 ikeyun39@ezweb.ne.jp

 

沖縄県里親会事務局:098-882-5709(嘉陽)

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