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第44回メルマガ発行!!

2022.12.17

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一般社団法人沖縄県里親会

 

里親会ホームページ会員向けニュース(一般用) 第44号(2022/12/17)

(このメルマガは、HPにて会員登録していただいた「すべての方」にお送りしています)

 

1.担当者徒然

2.お知らせ

3.質問、ご意見コーナー

4.その他ご案内

 

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1.担当者徒然(今回は「里親会だより2022年10月号」に掲載された、ある里親さん家庭のお話を紹介します。)

我が家は、四人と一匹の家族です。 六歳の息子。五歳の娘。

息子は、生後11ヶ月で我が家の一員となった笑顔がナイスでマイペースな男の子。

娘は、生後1ヶ月で我が家の一員となった気が強くて甘え上手なキュートな女の子。

普段、血がつながっていない事をすっかり忘れてしまうぐらい私たちにとっては普通の家族です。二人の子供たちには、生まれてきた日の誕生日ともう一つ大切な〇〇の日という祝う日がそれぞれにあります。〇〇の日、それは児童相談所から措置決定となった日、我が家の一員となった日です。二人とも二歳ごろから絵本等を用いて少しずつ年齢にあった真実告知をしてきました。その都度直球で投げてくる疑問にドキっとしながらも「嘘はつかない」だけは心に決めて向き合ってきました。今年の〇〇の日も元気に迎えることができて嬉しいなと思うとともに、夫婦で話し合いどこまで理解しているのか探ってみよう!ということになりました。

『生んでくれたお母さんと毎日一緒にいるお母さんは別でママか生まれていないということ』

『赤ちゃんの家からこの家に来て家族になったということ』

『その日が毎年お祝いしている〇〇の日っていうこと』

そのことを息子はしっかり理解していました。そして、再確認するかの様に四人でいるときにまたまた突然飛び込んでくる息子からの直球の質問!!

『妹も違うお母さんから生まれてきたの?』と!!!

娘・パパ・ママ ナンダッテ-------(;・`д・´)-------ッ!!!!!!

娘もびっくり!キョトン顔で今…?!私…?パパ・ママもびっくり「今じゃなーい‼」と、一瞬時が止まってしまいましたが、『そうだよー二人とも違うお母さんから生まれてきたんだよ』と娘も一緒に告知タイム(苦笑)『なんでお母さんは一緒に暮らせないの?』と、『詳しくはママも知らないんだけどもっと大きくなって、その時知りたいと思ったことは一緒に調べることができるからね。〇〇のおじさん(児相の担当職員)に調べてもらえるし、その時はお手伝いできるよ。』と伝えました。『お母さんに会いたいよー』と息子につられて娘も『会いたいよー』と・・・。『そうだねー会いたいねー』っと強くギューとハグする事しかできませんでした。子供たちが、初めて生んでくれたお母さんのことを口に出して表現してくれた瞬間でした。そして私も『ママは二人を生んでくれたお母さんに感謝している』とやっと伝えることが出来ました。この先会いたい・・・。どうして・・・。と質問も変わってくることだと思います。それでも親の気持ちがブレることなく、『大好きだよ』、『ずっと一緒だよ』、『生まれてきてくれてありがとう』を伝え続けていきたいと思っています。

あれは夢?昨日のドキドキは何だったの?と思うぐらい落ち込んだ様子もなくいつもの元気いっぱいの二人に一安心。少しずつ現実を受け入れ自分のルーツを大切にそれぞれの人生を楽しんでほしい。人と同じじゃなくていい、自分は自分‼自分のことを大切にそして人に感謝できる人に育ってほしいと願っています。そして一人でも多くの人に里親制度を知ってもらい多様な家庭の形を受け入れられる社会になってほしいと願っています。

 

 

2.お知らせ

a,沖縄県里親会設立50周年記念祝賀会の開催について

沖縄県里親会は児童福祉法に基づき、社会的養護を必要とする児童の福祉を図ることを目的に昭和47年9月に結成され、今年度、無事50周年を迎えることとなりました。そこで設立50周年を記念して、「沖縄県里親会設立50周年記念祝賀会」を開催します。

日 時:令和5年1月21日(土) 14時45分開場

会 場:沖縄県総合福祉センター 東棟1階 ゆいホール

参加費:お一人2,000円

※関係者には事務局よりご案内文書を送付しているところですが、参加ご希望の方でご案内がまだ届いておられない方は、お手数ですが事務局までお問い合わせください。

 

 

3.質問、ご意見コーナー

Q,沖縄県里親会「現状調査アンケート2022」から(4)

 

A.引き続き、過ぎた2月に「沖縄県里親会」会員に向けに行われた「現状調査アンケート2022」の回答結果から、今の沖縄の「里親の現状」についてお伝えしたいと思います。

今回は、「県や児童相談所へのご意見やご質問」について自由記述をしていただく欄から、いくつか抜粋してご紹介します。

 

・子供達が安心して愛に溢れる場所を里親として皆で築き上げていきたいと思ってます。世の中には保護される一歩手前で命を落としてしまう子たちがまだまだいると思います.救える命を一緒に救っていきたいです。

・受託希望を出せる機会が少ないと思います。

・里親担当者によって対応が異なったり、回答が違ったりすることに疑問を感じることがあります(例:障害についての考えや、コロナ禍での面会、家庭復帰についてなど)。思いやりを感じない発言などもあるので、里親が里親担当との信頼関係を築くことが難しい場合、担当の変更を里親が申し出られるようにしてほしい(もっと里親の意見を聞いてほしい)。行政の立場としてばかりでなく、ケースバイケースで柔軟に対応してほしい。自分の知識や経験上で、里親や里子を型にはめるのではなく、1人1人違う案件なのだと、今一度よく考えてください。里親担当者が持っている意見、里親への対応は全て共有されていますか。上司が把握していないと思われることが多くあったので、担当者個人の判断で行っていることがある可能性はないですか。個人情報に係る部分は難しくとも、ケース会議で決められた事や経緯、今後の方針については、ある程度里親も知る権利があるのではないですか。全ては子どものためという事をもう一度考えてほしいです。

・県内里親の提訴を知り、いろいろと考えさせられました。養育里親という立場上、いつかはお別れする時が来るという認識はいつも頭の中に置いておかねばならないと思っていますが、上(県、児相)からの決定事項としての指示ではなく、里親の意見も聞いてほしい.里親を社会的養護の協力者として見てほしいという気持ちがあります。

・子の看護休暇を里親(養子縁組の予定のない)にも県独自で認めるようにしていただきたい。受診(定期的に)があり、他の里子が登校拒否のある場合etc、里父もしくは里母が仕事を休む必要があったりすることもあるので。

・大変お世話になっています。いつも「聞く姿勢」に励まされています。続けてよろしくお願いします。

・いつも細やかな対応に感謝しています。

・県へ:子どもの育ちは18歳では終わりません。その後の青年期(15~30歳)で学び直しの機会、技術獲得の保証、住居の提供等、選択できる自立支援政策を編み出してほしい。児童相談所には:里子へ心理士を配置する根拠やその経緯や評価を共有することが出来ず、また、心理士の変更等が生じると形ばかりの心理士訪問に終わってしまいます。児童相談所の資源として里子へはどのような心理的支援が可能かはっきり見えない。親権者との対峙のために、離婚した実父の支援の意思が子に届かず、子どもの心の支えの機会が遅くなる。情報を里親にも開示せず、子どもにとっての肉親の一人である実父の意向を知る期間が早ければと思うことがあった。面会交流が難しい親子の架け橋である児童相談所は実際に育ちを支援している里親と共に面会交流の目安や期間等作成してほしい.里親会や施設長会等、社会的養護の必要な子どもたちの育ちを支援している機関との定期に話し合いや協議を望む。

・里親に対して上からの目線の対応は止めて欲しい。子どもの最大の利益を考えることで児相も里親も同じ気持ちであるのに、何故、対立するのか。コミュニケーション不足は里親のせい?児相のせい?子どもが一番必要としている時に子どもに寄り添っているのは誰ですか?

・児相は中立的な立場だが、養育している実際の里親の立場を理解して考えて欲しい(事務的でないよう)。

・里親家庭、施設から家庭へ戻る際、実父、実母、又は親族の方に研修を義務づけてもらいたい。自分達の問題に向き合い、課題を見つけ、解決方法を学んでいく研修を重ねる事で.家庭に戻った後も、思い悩みながらも子どもの為にと立ち返る事ができる様に支援してほしい。そういうプログラムを作ってほしい。義務づけてほしい。

・県へ:里親の専門家としての知識向上のための育成をしっかり行ってほしい。児相へ:里親家庭の支援(それは里子の権利を守る上でも)をしっかり行い、里親と共に支援の目標を作り、それをしっかり生かせるよう寄り添ってほしい。

・里子と里親の気持ち両方、受け止められるようにしてほしい。

・面会が難しい中で、実母と子どもにできることがないか、考えて欲しいです。

・担当の任期を長くして欲しい。

 

いかがでしょうか?

多くの里親さんが児相や県の対応に助けられ、感謝をしていることはもちろんですが、その上でアンケートでは、様々な課題についても声が寄せられました。行政も、里親も、向かう方向は同じです。これからも課題を共有しながらお互いに支え合い、協働していきたいと思います。

 

それでは、今後も「アンケートの結果」をもとに、一緒に県内の里親制度の現状を考えていきたいと思います。どうぞお楽しみに(^^)//

 

 

4.その他ご案内

いよいよ来月の21日には沖縄県里親会50周年記念交流・祝賀会が予定され、年末の最中、実行委員会を中心にその準備が着々と進められています。今回は堅苦しいプログラムをできるだけなくし、子どもたちも一緒に楽しめるものにしたいと思っています。どうぞ当日を楽しみにお待ちください。

それでは、次回メルマガ発行は1月はお休みさせていただき、2023年は2/11頃の発行を予定しています。今年もみなさま大変お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください(^^)//

 

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発行:文書委員会

崎原盛親 kibou@nirai.ne.jp

仲根藤江 fujie@ict.okinawa

玉城優子 ikeyun39@ezweb.ne.jp

 

沖縄県里親会事務局:098-882-5709(嘉陽)

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