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第23回メルマガ発行!!

2020.11.14

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一般社団法人沖縄県里親会

 

里親会ホームページ会員向けニュース(一般用) 第23号(2020/11/14)

(このメルマガは、HPにて会員登録していただいた「すべての方」にお送りしています)

 

1.担当者徒然

2.お知らせ

3.質問、ご意見コーナー

4.その他ご案内

 

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1.担当者徒然

「秋」の良い季節ですが、今年はコロナの影響でいろいろな制限があり、なかなかすっきりしませんね。そんな中、先日の「里親サロン」では野外での「親子ピクニック」が無事開催されました。「会食は控えるように」とのことなので、例年の「お弁当の時間」を持つことは叶いませんでしたが、久しぶりに顔を合わせる方、初めて参加される方、そして何よりも子どもたちの元気な笑顔に、癒やされる時間でした。それにしても、自分の「子育て」では普段あまり実感できませんが、他のお子さんを見ると、その成長のスピードには本当に驚かされますね(^^)

今年は県内の里親家庭が100名以上も集まって、例年一番の盛り上がりを見せる「クリスマス会」を開催することはできませんが、早くコロナが一段落してみんなで集まり、みんなで喜ぶその日がくるのを、指折り数えて待ちたいと思います。

[崎原盛親]

 

 

2.お知らせ

a,里親の「名幸葆哲・啓子さん」が「厚生労働省大臣表彰」を受賞しました

長年「里親」として活動してこられた「名幸さんご夫妻」が、今年度の「全国里親大会研修大会」において「厚生労働大臣表彰」を受賞しました。この表彰は、永年里親として家庭に恵まれない児童の養育に努め、その功績が顕著な者に対して厚生労働大臣表彰及び感謝状の贈呈を行い、その功績をたたえるとともに、里親制度の一層の普及発展を図ることを目的としたものです。私たちも受賞をともに喜び、続けて子どもたちのためにひとつひとつ、できることを積み上げていきたいと思いを新たにしています。

 

b,「沖縄タイムス」2020.10.付論壇

先月ご紹介した里親会松川会長の論壇に続き、今月は沖縄タイムスに掲載された副会長サキハラの論壇を紹介します(投稿分ですので、紙面と若干違いがあります)。

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 十月は「里親月間」。現在県内では事情により親元で暮らせない五百数十名の子どもたちが代替養育を受けており、その内の約三十五%、二百名ほどが「里親制度」の元、里親家庭で暮らしている。昨年もこの時期「制度の理解と参画」についてお願いをさせていただいたが、今回は私の体験を一つ紹介したい。

私が里親になってすぐ、もう二十年も前のことだが、初めての「里親」の働きとして、二人の子が「季節里親」として我が家にやってきた。その日、二人を実家に連れて行き、

「この人がおじいちゃんだよ。」

と父を紹介した時のこと、きょとんとしている二人。ああそうか、「おじいちゃん」を知らないのかと思い、言い直した。

「この人はね。お父さんのお父さんだよ。」

すると返ってきた二人の言葉は、

「どうしてお父さんが二人いるの?」

であった。いろいろと説明したところ、最後に納得したように二人が言ったのは、

「ああ、じゃあお父さんとおじいちゃんは兄弟なんだね。」

との答え。普段「児童養護施設」で生活をしている二人にとって、普通「名字が同じ人」は「兄弟」だったからだ。

二人はやがて年齢を重ね「おじいちゃん」と言う存在がわかるようになるだろう。しかし私たちが日常当たり前に理解している「家族」の形を、体験のない彼らは「知識」でしか知らずに大人になり、やがて自ら築いていく「家庭」や「家族」を、まさに「未知の領域」として進んでいかなければならない。私はその時、一人でも多くの子に「里親制度」を通して「家庭」や「家族」を体験してもらいたいと強く思った。それが今も「里親」を続け、「沖縄県里親会」の活動に携わる原動力となっている。

先の二人の子のうち一人は、その後関係機関の計らいにより我が家に措置され、今や私の娘(法律上は縁故者)として二十七歳の結婚を前にした素敵な女性となっている。身体に麻痺がある私の父を見舞っては、優しく笑顔で「おじいちゃん、元気?」と声をかけ、また離れて暮らす「実親」にも、時々自分の給料で買ったプレゼントを携えて訪ねるほどに育ってくれた。

様々な事情により家庭を失った子が、一人でも多く「家庭」で毎日を過ごし「家族」を持つ。この「里親制度」が、更に多くの方々の理解と助けによって広がっていくことを切に願っている。

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3.質問、ご意見コーナー

Q,沖縄県里親会「現状調査アンケート」から(7)

 

A.引き続き、過ぎた2月に「沖縄県里親会」会員に向けに行われた「現状意向調査アンケート2020」の回答結果から、今の沖縄の「里親の現状」についてお伝えしたいと思います。

(アンケート回収状況:送付総数「188世帯」、「回答数96世帯(回答率51%)

今回も、前回ご紹介した「里親制度全般」について自由記述をしていただく欄から、「沖縄県里親会」に対するご意見やご質問[その4]として、いくつか抜粋してご紹介します(内容は多少修正を加えています)。

 

問,「里親会」へのご意見やご質問があればご記入ください。[その4]

・どういう子どもたちが「里親委託」となっているか?

・ゆんたくサロン、研修会等参加できないので受託の声がかからないのでしょうか?忙しいのは事実ですが...。

・県や児童相談所は、要保護児童については、常に親権者の立場に立って考え、児童の立場は二の次のような感がします。このことが児童を取り巻く事件につながり被害にあっている気がします。「親権」の問題について全国里親会で取り上げ、国、県、児相での親権の取り扱いを明確にしていただきたい。

・措置児童を5人以上にしていただけるとファミリーホームとしての実力を発揮できるのでぜひご理解いただきたい。

・共働きのため、また季節によって忙しい時期があり、預かることができないこともありますが、頑張りますので、今後もお話しいただけるとありがたいです。

 

 

いかがでしょうか?

これまで里親さんの「里親会」への思いを紹介してきましたが、今回の内容は子どもたちの「措置・受託」についてのものですね。実は沖縄県内では、「里親」として登録していながらもなかなか受託に至らない、あるいはもっと子どもたちを養育したい思いがあるけれど話が来ない、という方々が一定数おられます。そこには「マッチング」を含めて様々な要因があるわけですが、沖縄県内は他の自治体と違い「里親を募集してもなかなか集まらない。」という状況ではないことは確かです。

なお、里親委託が望ましい子どもが保護された場合、里親をどのように選ぶのかは児童相談所が担っていますので、里親会としては一切関わることはできません。一方、里親さんに適宜必要な情報を提供して支援することや、このような里親制度の現状を広く広報することなどを柱に、沖縄県里親会としては里親制度普及促進にがんばっているところです。

 

それでは、里親会に対する里親さんのご意見については今回が最終回です。続けて様座な資料を通して、里親の現状を今後もご一緒に考えていきましょう。

 

 

4.その他ご案内

コロナの影響があちらこちらで起きている中、沖縄県里親会としては、昨年度開催することができなかった「高校卒業生壮行会」を、内容をコンパクトにする形で「来年3月(2021.3/13予定)」に開催する方向で準備をすることになりました。近づきましたら、またご案内さしあげます。覚えておいてくださいね。

それでは、次回発行は12/12頃を予定しています。続けてどうぞよろしくお願いします。

 

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発行:文書委員会

崎原盛親 kibou@nirai.ne.jp

仲根藤枝 fujie@ict.okinawa

玉城優子 ikeyun39@ezweb.ne.jp

 

沖縄県里親会事務局:098-882-5709(嘉陽)

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