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第22回メルマガ発行!!

2020.10.10

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一般社団法人沖縄県里親会

 

里親会ホームページ会員向けニュース(一般用) 第22号(2020/10/10)

(このメルマガは、HPにて会員登録していただいた「すべての方」にお送りしています)

 

1.担当者徒然

2.お知らせ

3.質問、ご意見コーナー

4.その他ご案内

 

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1.担当者徒然

先日、右目を悪くして「白内障」の手術を受けました。

しばらく左目で補っていましたが最近すっかり見えづらくなり、意を決した「日帰り手術」のおかげで久しぶりにモノが立体的に見えるようになり、医療技術の進歩に感謝しました。

一方で、濁ってしまった水晶体の代わりに入れたレンズは「ピント調整」ができないので、限られた一点以外はすべて「ぼんやり」としか見えません。やはり人体の「もともと持っている力」はすごいなぁと思います。

「もともと持っている力」で言うと、里子に来る子どもたちはそれぞれに複雑な課題や重荷を持っていて、それが普段の生活の中でさまざまな「問題行動」につながり、里親を困らせてしまうことがあります。しかしそんな中にも、時々子どもたちが見せる、その能力や感性の高さに驚かされることも多くあるのです。社会に出る前に、そんな子どもたちの力が一つでも多く発揮できるような、そんな子育てをしていきたいと願うのです。

[崎原盛親]

 

 

2.お知らせ

a, 10月は「里親月間」です

10月に入りました。今月は「里親月間」、そして11月は「児童虐待防止月間」です。この機会にぜひ「里親制度」について、更に理解を深めていただきたいと願い思います。琉球新報、沖縄タイムスでは、里親制度についての論壇や、制度に関する特集も掲載される予定です。そして今月は、昨年に引き続き、会報「さとおや会だより」第2号も発行することができました。情報満載の紙面となっています。

今年はコロナの影響で、昨年行った各所への訪問活動を行うことは叶いませんが、「里親会賛助会員(年間一口:個人2000円、団体10000円)」へのご協力も、続けてよろしくお願いします。[賛助会費は、子どもたちのための活動(クリスマス会、卒業児壮行会)に使用される他、賛助会員には年に一度「会報」等ご案内をお送りしています。](ホームページ会員とは別です。)

 

b,「琉球新報」2020.10.4付論壇

「里親月間」に合わせ、琉球新報に掲載された、里親会松川会長の論壇をご紹介します(投稿分ですので、紙面と若干違いがあります)。

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 「ピンポーン」今年の三月、高校を卒業し里親家庭から自立をした子ども達を、里親会と支援者からの温かい善意の寄付を携えて訪ねました。玄関口で迎えてくれた子ども達はどの子も立派で、目標があって、逞しく感じました。やはり里親制度は良いものだと深く感激しました。

子ども達が里親家庭に来た時は、落ち着かず不安で表情がない子もいれば、自他の境界がなく、誰にでも抱っこをされたがる子もいます。虐待、愛着障がい、発達障がい等、どの子も課題がたくさんあります。里親は子どもの行動や心を一生懸命に理解しようとします。子どもを大切に思うゆえに、どう接したら、どう育てたら良いものかと考え悩みながら子どもに向き合います。私に上手く育てられるか?不安も時々湧き出てきますが、里親仲間や支援機関、地域の福祉と繋がり、里親もまた見守られながら子育てをしていきます。

令和二年九月現在の里親登録数約二百八十世帯、委託里親数約百十世帯、委託児童数約二百人。登録数に対して実際に委託されているのは半分以下です。児童相談所に保護される児童の中には、子どもの健やかな成長の視点で考えると里親委託が良いと判断されるのに委託が進まない案件が数多くあるようです。大きな要因に実親の「親権」の問題があります。実親が里親委託に承諾しないと里親委託ができないという現実です。里親委託になると「子どもに会えない」「子どもを取られる」という誤解があるのではと考えられます。里親は子どもに実親を大切にするように話します。子どもの幸せを考えると里親家庭で過ごしても実親と交流することが大切と思います。どうか安心して里親に子どもを託して欲しいと願います。国も里親委託率を上げる政策に取り組み始めました。人が育つのに家庭生活が重要だとの認識が強まったからです。

生きるのに必要な自分と他人を信頼する心。自己肯定感。それは安心で信頼できる一定の大人がいる環境で育ちます。また、家庭は小さな社会です。家族の協力で成り立ちます。ご飯を作って食べる。身体や環境を清潔にする。働いて生活に必要なお金を稼ぐ。お年寄りや小さい子の世話をする。自分のできる事は自分でする。お互いが思いやりの心で会話するなどの体験をするのです。良い大人になるためには小さな葛藤や兄弟ゲンカも必要でしょう。大らかな愛情をもって指導する事も必要でしょう。十月は里親月間です。私達里親は、里親信条にあるように、子どもに寄り添い、最善の利益に配慮し、健やかな成長を願い、研修を積みながら子育てしていきたいと思います。支援してくださる皆様に感謝しながら。****************************************************

 

3.質問、ご意見コーナー

Q,沖縄県里親会「現状調査アンケート」から(6)

 

A.引き続き、過ぎた2月に「沖縄県里親会」会員に向けに行われた「現状意向調査アンケート2020」の回答結果から、今の沖縄の「里親の現状」についてお伝えしたいと思います。

(アンケート回収状況:送付総数「188世帯」、「回答数96世帯(回答率51%)

今回も、前回ご紹介した「里親制度全般」について自由記述をしていただく欄から、「沖縄県里親会」に対するご意見やご質問[その3]として、いくつか抜粋してご紹介します(内容は多少修正を加えています)。

 

問,「里親会」へのご意見やご質問があればご記入ください。[その3]

・サロンの日程をもう少し早めに知りたい。

・サロンなどの案内を、もう少し早く出してほしい。

・里親会、ゆんたくサロンになかなか参加できていない。

・質問があるときはその都度連絡し、その都度問題解決できているので、安心して頼りにしています。強いて言えば、何度か不在の時があり、何曜日が休みか知りたいです。

・電話をしてもつながらない。電話をとる人が出払っていることが何度かあり何回か連絡する必要があった。

・講演や研修会、サロン等は日時が決まり次第早めにお知らせをいただきたいです。離島なのでチケットの手配に支障があります。

・沖縄と離島の格差を感じる。個々のつながりも薄いと思う。あまり身近な会と感じられない。連絡する里親さん(相談したり、話を聞いてもらう)は決まっていて、「他の人にも...」と思うが、忙しい、仕事、などの状況で、何とかしないと、と感じている。

・里親会費は県から助成してもらい、会費の負担を減らすことはできないでしょうか?

・会費を上げて、支援を充実させる方向が良いと思う。

 

いかがでしょうか?

前回、里親会へのご意見[その1]で、里親同士の交流の場として「地区別のゆんたくサロン」が重要な役割を果たしていることをお伝えしましたが、その分、「課題」についても「サロン」に関するものが一番多い結果となりました。

特に多かったのが「サロンの日程をもっと早く知らせてほしい」というもの。確かに平日に開催されることの多い「サロン」に参加するためには、できるだけ早く日時を知り、日程調整したいとのご意見はその通りですね。

しかし一方で、「地区別サロン」は各地区を担当してくださるボランティアの支部長、またはお世話係が企画し準備をしていますので、その日程と内容が事務局に届き、それを月に一度の事務連絡書類で案内するのには、どうしても日時が近づいてしまっているのが現状です。

そのため今後は事務局を通してではなく、直接地域の里親さん同士が連絡を取り合って、自分たちでサロンを計画、開催していく方向に進んでいければと考えています。以前と比べて、SNSやLINE等通信手段も増えてきていますので、少しそういうことに疎い方が多い私たち里親ですが、活用していきたいと思います。また、「離島」と「本島」の格差に関するご意見もありました。離島の多い沖縄県の重要な課題です。近年ようやく沖縄県里親会としても「こころサポートさとおや」と協働で宮古、八重山に会長、嘱託医が訪問しサロンに参加したり、また支援機関として児童相談所の支部が設置されたり、石垣にも里親支援専門相談員が置かれたりと、少しずつできることが進められていますが、今後もコミュニケーションをとりながら、課題を一緒に共有していければと考えています。

さらにご意見の中には、里親会事務局の「強化」についてもいくつか意見がありましたが、これも以前お伝えしたとおり、沖縄県里親会は里親会員の会費(賛助会員含む)と各種受託事業の補助金が主な収入源となっており、現状事務局では事務員一人を雇うのがせいいっぱいですので、会議や出張時などには事務局は留守となってしまいます。続けてご理解とご協力をよろしくお願いします。

 

それでは、今後も「アンケートの結果」をもとに、一緒に県内の里親制度の現状を考えていきたいと思います。どうぞお楽しみに(^^)//

 

 

4.その他ご案内

沖縄県里親会会報「さとおや会だより」第2号が完成しました。「賛助会員」のみなさまには、今年度の「賛助会員申込書(兼振込用紙)」と同封して、順次発送いたします。情報盛りだくさんのカラー紙面となっていますので、どうぞ楽しみにお待ちください。なお、今年度はさらに「第3号」を来年3月頃発行できるよう、準備が始まっています。

「賛助会員」でない方は、是非この機会に「賛助会員」へのご加入もご検討ください。「さとおや会だより第2号」ならびに「賛助会員申込書(兼振込用紙)」は、沖縄県里親会事務局に用意しています。その他のお問い合わせも、里親会事務局までご連絡ください。

それでは、次回メルマガ発行は11/14頃を予定しています。続けてどうぞよろしくお願いします。

 

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発行:文書委員会

崎原盛親 kibou@nirai.ne.jp

仲根藤枝 fujie@ict.okinawa

玉城優子 ikeyun39@ezweb.ne.jp

沖縄県里親会事務局:098-882-5709(嘉陽)

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