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第34回メルマガ発行!!

2021.11.20

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一般社団法人沖縄県里親会

 

里親会ホームページ会員向けニュース(一般用) 第34号(2021/11/20)

(このメルマガは、HPにて会員登録していただいた「すべての方」にお送りしています)

 

1.担当者徒然

2.お知らせ

3.質問、ご意見コーナー

4.その他ご案内

 

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1.担当者徒然(沖縄県里親会の役員紹介です。)

今月のご紹介は私、サキハラです。

 

1.名前:

崎原 盛親(さきはら もりちか)

2.居住地:

北谷町

3.仕事:

キリスト教会牧師

4.里親歴:

里親歴23年。現在、実子3名(22、20、17)、里子出身の娘(28)、里子1名(14)

5.里親制度発展のために取り組みたいこと:

里親制度は登録時に比べて飛躍的に整い、社会的認知も広がってきました。かつてを知るものとしては本当にうれしい限りです。

今一番に願っていることは、18歳を迎えた里子たちが「里親宅から進学したい」と願ったときに、「措置延長」がスムーズに認められるようになることです。国は厚労省通達で20歳までの措置延長を「積極的に活用するよう」指導していますが、残念ながら沖縄県を含めて、多くの自治体でなかなかそれが認められていないのが現状です...。子どもたちが高校卒業後も安心して学生生活を送り、社会で生きていくための専門的な知識やスキル、そして友人たちとの交友期間を持つ時間が作れるようにと、心から願っています。

その次は、民間フォスタリング機関が当たり前になる時代が来ることです。こども庁創設に期待します。

6.里親さんへのごあいさつ:

神谷梅代会長、真壁会長、松川会長と、3代の歴代会長の下、副会長職をさせていただいてきました。特に文書委員長として、事務局嘉陽さんの働きやすい環境整備に努めることを目標にしています。今年度、定款の変更も無事に行うことができましたので、あとは未整備の事務局員の労働契約書作成と退職金制度創設を完了できればと考えています。

それから個人的なことですが、妻と違い、私は人の顔と名前を覚えるのが下手で、なかなかこちらから話しかけるのが不器用です。良ければ見かけたときにはいつでも声をかけてくださいね。心待ちにしています。

また新しい里親さんに一言。小学生までにお別れした子でも、成人後に連絡を再開できたケースがいくつもあります。たとえ短期間の里親であっても、自信を持って「親」として、子どもたちに関わってあげてほしいと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

 

 

2.お知らせ

a,沖縄県里親会「賛助会員」募集について

毎年沖縄県里親会では、この時期を中心に「賛助会員」の募集活動を行っています。

「賛助会員」は里親制度に関心のある方なら、どなたでもご入会いただけます。

年会費の「2000円」は、里親会活動のために尊く活用させていただいています(卒業児童壮行会、等)。ぜひ入会をご検討ください。また賛助会員には年に一度、「さとおや会だより」等も送付させていただきます。詳しくは、里親会事務局[098-882-5709]、または「あなたにできることはhttp://www.satooya.okinawa/can.php」ページをご参照ください。

 

 

b,「琉球新報」2021.10.3付論壇

「里親月間」に合わせて琉球新報に掲載された、松川会長の論壇をご紹介します。

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子どもはおもしろい。じ~と蟻の行進を見ていたり、真剣に石を並べたり、小さな穴に興味を示し何かを突っ込んだり。道を歩く時もにこにこしながら飛んだり跳ねたり。この小さな頭の中は、想像の森の中にいるのだろうなあ。

人は自分の中に育つ種を持っている。その種が根を張り、枝が伸び、自分らしい花を咲かせるためには、安心して眠る場所がある事、食べたい時に食べるものがある事、いつも清潔な服を着られる事。そして、そばには自分を大切に思ってくれて、行動や考えに「それ、いいね」と共感してくれて、応援してくれる信頼できる人がいる事。そして、危険な時や困ったときに助けてくれる人がいる事だと思う。理不尽に叩かれたり、怒鳴られたり、自分の思う事を否定され続けると人は生きていけない。まして子どもは一人では生きていけない。小さくても人として尊重され育つことは大切な事だと思う。親も一生懸命に生きている。働いて子どもの世話をして子どもの幸せを願い関わる。好きで子どもを怒鳴ったり叩いたりはしない。しかし、自分の苦しい時に怒りを弱い子どもに向けることはやっぱり良くないことだと思う。

私たち里親は、実親が自分の人生を楽しみ、余裕を持って子育てができるようになるまで、実親さんの代わりに大切な子どもを自分の家庭で育てる。里親も人間だから未熟。全てが思う通りの子育てができるとは限らない。しかし、ある程度心に余裕があって、子育てに向き合っていく力はあると思う。この子の人生を一緒に真摯に向き合える。そして、児童相談所をはじめ里親支援の皆さんや里親仲間と一緒にチームで子育てをしていける。そこは、里親の強みではないだろうか。人として生き抜く力を育む大切な期間だから、ゆとりと柔軟な子育てが必要である。子どもの中にある種を育み、その子らしい花が咲くように寄り添う。それが里親である。近年、貧困問題がクローズアップされ、様々な支援の手が里子にも届くようになった。とりわけ、大学や専門学校への金銭的支援はとても有難く、里子が資格取得のために勉強できることは、精神的自立、経済的自立に大いに役に立つだろう。支援者の皆様の愛情の深さに感動し感謝する。

十月は里親月間です。乳幼児の一時保護も増加する現状で、沖縄県では、短期・長期養育里親を募集している。子どもの命と幸せを守るために、困っている親子を社会で支える里親制度をもっと知ってほしいと願う。沖縄の自然豊かな恵みの中で、大らかで個性豊かな幸せな花。たくさんの笑顔の花が咲いてほしいと願う。 ****************************************************

 

 

3.質問、ご意見コーナー

Q,沖縄県里親会「現状調査アンケート2021」から(4)

 

A.引き続き、過ぎた2月に「沖縄県里親会」会員に向けに行われた「現状調査アンケート2021」の回答結果から、今の沖縄の「里親の現状」についてお伝えしたいと思います。

(アンケートケート回収状況:送付総数「218世帯」、「回答数100世帯(回答率45.9%)」)

今回は、「里親制度全般」について自由記述をしていただく欄から、「沖縄県里親会」に対するご意見等をいくつか抜粋してご紹介します(内容は多少修正を加えています)。

 

問,「里親会」へのご意見やご質問があればご記入ください。

・「里親サロン」には、楽しく参加させて頂いています。ありがとうございます。

・平日は仕事があるので、休日に開催されることがあれば参加したい。

・里親サロンでは里親同士の情報交換、悩みなどの共有、相談ができ、とても有難く思います。里親として里子たちのためにみなさん熱心に活動されているので心強いです。

・里親会、サロンは里親同士でしか理解できない問題も多くありますので、有意義な会です。親しみやすいです。

・コロナ禍の中、内容、方法を考えて活動を継続して下さり、ありがとうございます。

・里親同士の支え合いの為にも、今後も必要だと思います。苦しい時に助けになりました。

・里親会の会員交流や、子ども達の交流などを大切にして、つながることで、お互いの支え合いが大切だと思います。

・ピクニックは子どもたちもとても喜んでいました。またこういうアンケートをとって私たちの意見をくみ上げてくれるのも、とても助かっています。県や児相との交渉等も本当にお疲れ様です。

 

いかがでしょうか?

里親会の運営において細かな課題は多々ありますが、里親にとって同じ悩みや喜びを共感できる「里親同士のつながり」は大きな力となっていることが分かります。時間の都合も含めてなかなか集まることさえ容易ではない中ですが、里親会では各地区の世話人が「ゆんたくサロン」を企画し、定期的な集いを開催しています。ケースはみんな違いますが、まさに一緒に喜んだり、一緒に悩んだり、そして一緒に泣いたり...、その絆は「大きな家族」のようでもあり、心強いものです(^^)

 

それでは、今後も「アンケートの結果」をもとに、一緒に県内の里親制度の現状を考えていきたいと思います。どうぞお楽しみに(^^)//

 

 

4.その他ご案内

今年の里親月間には、はじめて地デジ番組でも厚労省による「里親制度啓発スポットCM」が放映されましたが、みなさま気付かれたでしょうか?

琉球新報に今月連載された「里親特集記事」も、里親家庭の現状を細やかに伝えてくれていて、里親制度が多くの人にとって身近な存在になってきていることを実感します。

国は来年、「児童福祉法改正」と「こども庁創設」を行うべく、使命のある方々が一生懸命準備に勤しんでいます。「子どもたちの最善」を土台とした改革が今後も進められていくように願いつつ、私たちもそれぞれの立場でできることを積み上げていきましょう。

それでは、次回メルマガ発行は2021/12/11頃を予定しています。続けてどうぞよろしくお願いします。

 

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発行:文書委員会

崎原盛親 kibou@nirai.ne.jp

仲根藤枝 fujie@ict.okinawa

玉城優子 ikeyun39@ezweb.ne.jp

 

沖縄県里親会事務局:098-882-5709(嘉陽)

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