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第28回メルマガ発行!!

2021.04.09

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一般社団法人沖縄県里親会

 

里親会ホームページ会員向けニュース(一般用) 第28号(2021/4/9)

(このメルマガは、HPにて会員登録していただいた「すべての方」にお送りしています)

 

1.担当者徒然

2.お知らせ

3.質問、ご意見コーナー

4.その他ご案内

 

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1.担当者徒然

新年度に入りましたが、県内は新型コロナ感染者が拡大し、次週には「まん延防止等重点措置」もとられるとのこと。里親会としても、昨年同様本来すぐに行われる関係機関との「顔合わせ」や「表敬訪問」などの日程が見通せず、今年も苦労しそうです...。

近年はインターネットの発達で、会議も「ZOOM」等が主流となり、全国的な会議や研修も離島県の沖縄にとっては逆に参加がしやすくなるメリットもありますが、一方やはり「人」と「人」とのコミュニケーションで成り立つ「子育て」の部分については、「オンライン開催」だけでは通じない事々も多く、沖縄県里親会としてもネットの活用はメリットとデメリット「半々」といったところでしょうか。里親同士が集う「地区別サロン」も、昨年は感染対策のために開催をだいぶ減らさなければなりませんでしたが、やはりそのデメリットをよく耳にします。早くコロナが収束し、みんなで子どもたちの成長を話し合い、喜びあいながら、子育てできる日を待ち遠しく思うのです...。

[崎原盛親]

 

 

2.お知らせ

a, RBCiラジオスペシャル「応援18の旅立ちチャリティーキャンペーン報告 パート2」

毎年、高校を卒業し、巣立っていく子どもたちのために、RBCiラジオでは「応援18の旅立ちチャリティーキャンペーン」を実施していただき、その支援金をいただいていますが、その一環として、松川会長はじめ今年卒業した子どもたちの声が、以下の通りオンエアされます(児童養護施設の子どもたちの特集は、過ぎた3/20に「パート1」として放送されました)。放送は「明日」です。ぜひ時間を合わせてお聴きください。

 

RBCiラジオスペシャル「応援18の旅立ちチャリティーキャンペーン報告 パート2」

4/10(土)午後4時~(RBCiラジオ)

 

 

3.質問、ご意見コーナー

沖縄県では、毎年一回、里親制度に関係するすべての機関が一堂に会し「沖縄県里親委託等推進委員会」を開催しています。昨年度は「コロナ」の影響で「文書のみ」での開催となりましたが、毎年さまざまな疑問や意見をぶつけ合い、現状の改善を図っています。

今月もその討議内容を、ピックアップしてご紹介します。

今回は(その3)です

 

Q,里親委託率の向上について(県・児相への要望)

・県内の「里親委託率の現状」、ならびに今年3月にまとめられた「沖縄県社会的養育推進計画」における10年後の委託率目標「40%」については、国の目指す里親委託推進ビジョンとは大きなギャップがあると感じます。今年里親会にて実施し、両児相にも提出した県内里親の「現状意向調査」においても、受託・未受託にかかわらず「里子の更なる受託を望む声」や「里親委託率の向上を望む声」が多く寄せられました。「親権」のことなど法律の問題もありますが、「実親へのアプローチ」を強化して「里親委託への理解」を得ることや、「施設入所児童の再調査」等、運用改善によっても、委託率、ならびにその目標値は、更に上げることができると私たちは考えます。ぜひ取り組みのさらなる強化をお願いします。

 

<答>[県]

「沖縄県社会的養育推進計画」の里親委託率の目標値については、国の示す「乳幼児の里親委託率75%以上」、「学童期以降の里親委託率50%以上」が掲げられている。

しかし、国は都道府県が策定する社会的養育推進計画は、「個々の子どもに対する十分なアセスメントを行い」、代替養育を必要とする子どもの見込みを踏まえ、数値目標と達成期限を設定する」としている。

そこで、県は現状の里親委託率や要保護児童の現状から将来の数値を推計し目標を設定した。

里親委託に実親からの同意を得なければならないことが難しいことや、児童養護施設の地域小規模化の進捗等も関連することから、里親委託率の目標値の設定は、様々な関係機関の定数の推移も考慮しなければならないため、里親委託率の数値のみではなく、県における社会的養育の将来像を全体として計画したものとなっている。

<答>[児童相談所]

沖縄県において、平成30年度施設から里親への措置変更が8名、家庭その他から里親への措置が11名の計19名。平成31年度については施設からの措置変更が10名、家庭その他からの措置が18名の計28名となっており、里親委託率の向上のため、努力しているところです。今年度におきましても、施設の里親支援相談支援員と連携を図り、週末里親等から措置につなげることができるよう進めているところです。

また、特別養子縁組等につきましても、保護者の引き取り等が見込めない保護者に対し、説明を行い同意を得る努力を行っています。

里親委託は親権者の同意に基づくものであるため、親権者への説明を積極的に行っております。ただ、親権者の同意が得られ複数の里親に打診をしても、子どもの特性や家庭背景等を説明すると、受託を見送りたいと受託に結びつかず、やむを得ず施設措置になる児童もいます。今後も引き続き里親支援専門相談員と連携しながら一人でも多くの要保護児童を里親委託や特別養子縁組につないでいきたいと考えています。

 

以上です。

里親委託率については、県からの説明にもあるように、様々な関連がある中では、単純な数値だけの設定では意味がないことは承知の上で、しかし国が提唱している子どもたちのパーマネンシー保障のための里親委託推進を、今後も粘り強く要請していきたいと思います。

また児相の説明にあるように、近年、児童養護施設に措置された児童の「里親家庭への措置変更」が増加傾向にあることは大変喜ばしいことです。国は「概ね2年以上児童養護施設で暮らす子どもたちについては、里親家庭への措置変更が望ましい」としています。

残念ながら多くの方が指摘するように、現在の日本の法律では「親権」が強く、実親の了解がなければなかなか里親委託へと進まない現状がありますが、法律の改正とともに、社会全体が里親制度を理解し、子どもたちのための最善の生活場所として「里親制度」が活用されていくよう、私たち里親会としても続けて努力をしていきたいと考えています。

 

 

4.その他ご案内

少しだけ予定より遅れていますが、「さとおやだより第3号」がもうすぐ発行です。今回も情報と写真がいっぱいの紙面となっている他、「高校卒業生」のことや「新小学一年生の紹介」など、県内の里親家庭の姿をできるだけ親しみやすく知っていただけるような紙面ともなっています。今後関係機関へ送付する他、近々HPのブログ欄にも掲載する予定です。また早く見たい方は、直接「里親会事務所」に来ていただいても結構です。どうぞ続けて里親会と里親制度へのご理解とご支援をお願いします。

それでは、次回メルマガ発行は2021/5/8頃を予定しています。続けてどうぞよろしくお願いします。

 

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発行:文書委員会

崎原盛親 kibou@nirai.ne.jp

仲根藤枝 fujie@ict.okinawa

玉城優子 ikeyun39@ezweb.ne.jp

 

沖縄県里親会事務局:098-882-5709(嘉陽)

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