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第11回メルマガ発行!!

2019.10.05

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一般社団法人沖縄県里親会

 

里親会ホームページ会員向けニュース(一般用) 第11号(2019/10/5)

(このメルマガは、HPにて会員登録していただいた「すべての方」にお送りしています)

 

1.担当者徒然

2.お知らせ

3.質問、ご意見コーナー

4.その他ご案内

 

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1.担当者徒然

10月に入りました。ホームページ会員用のメルマガも創刊から1年が過ぎ、ようやく慣れてきた感があります。購読者はまだまだ少ないのですが、時々「読んでいますよ。」と温かい励ましもいただきます。続けてぼちぼち、マイペースで発行して行きたいと思います(^^)

さて、今月は「里親月間」。様々な機会に、広報活動に出会うことがあるかと思います。ぜひ足を止めて、関心を持ってお付き合いください。今後とも、どうぞよろしくお願いします。

 [崎原盛親]

 

2.お知らせ

a,「里親リクルート事業」が始まりました

前回もお伝えしたように、県内で「里親リクルート事業」が開始されました。事業を受託したのは、社会福祉法人袋中園・乳児院「吉水寮」です。すでに今年度後半の新規里親「登録基礎研修」受講者の中にも、この案内によって参加される方が数名おられると聞いています。なんと今月行われるこの今年第二回目となる「里親登録」を目指すための基礎研修受講者は、前期の倍となる「50名以上」。すごい人数です。今後も、里親の数は増えることが予想されますが、国の「新しい社会的養育ビジョン」により、里親への委託率も今後どんどん増加していきます。関心のある方は、今までハードルが少し高かった「児童相談所」ではなく、まずは「リクルート事業」窓口となる「社会福祉法人 袋中園 里親支援よしみず」[沖縄県糸満市字阿波根567番地、電話 098-994-5134 、FAX 098-994-9440 、 satooya@taichuen.or.jp ]へ、ぜひご相談ください。

 

b,10月は「里親月間」です

10月に入りました。今月は「里親月間」です。この機会にぜひ、「里親制度」について、更に理解を深めていただきたいと思います。テレビにおいては、10/12・13放送予定の「うまんちゅひろば」にて、里親制度が取り上げられます。また琉球新報、沖縄タイムスでは、里親制度についての論壇が掲載される予定です(琉球新報には松川会長より投稿がなされます。沖縄タイムスは、すでに9/29付朝刊にて掲載されました)。また今月は、久しぶりに会報「さとおやだより」を発行し、里親、関係機関に配布させていただいています。写真いっぱいの読みやすい紙面となっています。ぜひご一読ください。そして先述の「里親リクルート事業」の広報活動も、各地でなされる予定です。

また併せて、今月は特に「里親会賛助会員(年間一口:個人2000円、団体10000円)」へのご協力も、ご案内させていただきます。ぜひこちらへのご加入も、よろしくお願いします。[賛助会費は、子どもたちのための活動(クリスマス会、卒業児壮行会)に使用される他、賛助会員には年に一度「会報」等ご案内をお送りしています。](ホームページ会員とは別です。)

 

c,「沖縄タイムス」2019.9.29付論壇

先にご案内した、沖縄タイムスに掲載された、サキハラの論壇をご紹介します(投稿分ですので、紙面と若干違いがあります)。琉球新報に掲載予定の松川会長の論壇については、次回ご紹介します。

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「子猫を預かってもらえますか?」

最近ようやく少なくはなったが、「沖縄県里親会」の事務所には、時々そんな電話がかかってくる。もちろんそれは勘違いであり、私たちが行っているのは「児童福祉法」に則ってなされる社会的養護の一環である「里親制度」である。

平成二十八年、全会一致で成立した「児童福祉法改正」において、国は「実親による養育が困難な児童」に対する最善の代替養育として「里親制度」を推進することを明確にした。これを担うのが私たち「里親」である。翌年まとめられた「新しい社会的養育ビジョン」では、全国平均で「約八割」が「施設措置」となっている現状の中、里親への委託率目標を十年以内に「就学前七五%、学童期以降五〇%」にまで増やすことが明記されている。まさにその大改革が始まっているのだ。

「里親」と聞くと、多少の興味があっても、ほとんど別世界のように思われる方もいるだろう。しかし沖縄県は「里親制度」の先進県に数えられ、現在でも全国平均の約二倍の委託率となっている。今日も県内では百世帯程の「里親」、または里親が運営する「ファミリーホーム」において、二百人近い子どもたちが生活をしているのだ。その内訳は、「養子縁組」を含め「長期」で養育されるケースだけでなく、実親の病気や生活の課題などで、数日から数カ月の間、短期的に里親の元で暮らす子どもたち、また両親の死や失踪で、代わりに祖父母等が育てている「親族里親」も存在する。その他、子どもたちの安全が確認されるまでの「緊急一時保護」先としても、里親家庭は活用されている。一言に「里親」といっても、社会の様々な場所で、実に多くの里親と里子たちが暮らしているのだ。

十月は「里親月間」。きっとその広報活動を目にする機会があるだろう。ぜひチラシの一枚でも手に取って、里親制度をより知っていただきたい。また今年沖縄県では「里親リクルート事業」が乳児院「吉水寮(袋中園)」において開始された。興味のある方は気軽に問い合わせていただきたい。そのチラシにもあるが、ほんの「数日だけ」でも、家庭を必要としている子どもがおり、里親家庭が一つでも多いことが、子どもたちの幸せにつながるのだ。

「里親の喜び」についてはいつかの機会に譲りたい。「沖縄県里親会」ではホームページを作成し、月に一度のメールマガジンも発行している。そちらにもぜひアクセスし、まずは「知ること」から「里親制度」に参画いただければと願う。

(崎原盛親、47歳、沖縄県里親会副会長、牧師、北谷町)

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3.質問、ご意見コーナー

Q,先日見た「里親募集」のチラシに、「短期間の里親募集」と記載されていました。現在不足しているのは「短期間」の養育を担当する里親で、特別養子縁組を含めて「長期間」の養育を前提とする里親は、余っているのでしょうか?

 

A.今年スタートした「里親リクルート事業」では、チラシにもあるように、まずは「短期間」の養育をしてくださる里親を募集することにしています。ただしこれは「長期間」の里親になることに「二の足」を踏んでいる方々に、まずは「短い期間の里親」も必要であることを伝えるためのものです。現状としては、「里親制度」とは直接リンクしていない「緊急一時保護」児童の受け入れ先としても「里親」が活用されており、その場合は、本当に数日から数週間、あるいは数カ月の受け入れ先となる「里親」が必要で、実際に今も多くの里親さんがそれを担っています。特に近年は、「乳幼児の一時保護」が増加傾向にあり、その需要は拡大しているからです。

一方で、国は実親に代わる代替養育場所として「里親制度」を積極的に活用することを打ち出していますので、今後「特別養子縁組」を含めて、長期で子どもたちと関わっていただく「里親」も更に必要となってくることは明白です。確かにさまざまな条件の相違によって、里親登録後もなかなか里子の養育にまで至っていない方もおられますが、里親家庭が多ければ多いほど、要保護児童の委託先の可能性も広がるわけですから、短期、長期を問わず、多くの方に里親制度を知っていただき、ご家族の了解が得られるならば、ぜひ「里親登録」を目指していただきたいと思います。なお里親登録後は、「短期」「長期」の希望のみならず、家族構成や現状に合わせて、受け入れできる対象児の「希望」を聞いてもらうことができます。また、該当児の情報を聞いた後にご家族で相談していただき、その後「辞退する」ことも可能ですので、まずは「現状」や「希望」をそのまま児童相談所や里親リクルーターにお伝えして、登録を目指すことをお勧めします。

 

 

4.その他ご案内

来年3月に里親家庭を卒業する予定の子どもたちが13名います。里親会としては希望する子どもたちのために「20歳までの措置延長」を関係機関にお願いしているところですが、相当な必要が認められなければ現状難しい状況で、多くの子どもたちが18歳での「高校卒業」と同時に巣立っていきます。民間団体による給付金や、社会福祉協議会の貸付金、そしてさまざまな奨学金制度を紹介して、子どもたちには安心して自立への道を進んでほしいと願っていますが、わずか18歳で、生活も、経済的にも自立し、旅立たなければならない子どもたちのハードルは決して楽なものではありません。ぜひそのような現状についても、多くの方に知っていただきたいと思います。

また沖縄県里親会では、卒業する子どもたちのために「壮行・激励会」を2年前より行っていますが、来年も3/14(土)に開催する方向で準備が始まっています。近づきましたらまたご案内しますので、関心のある方はぜひ予定にお入れください。

それでは、次回発行は11/9頃を予定しています。続けてどうぞよろしくお願いします。

 

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発行:文書委員会

崎原盛親 kibou@nirai.ne.jp

仲松学 sakuramita0102@ezweb.ne.jp

仲根藤枝 fujie@ict.okinawa

 

沖縄県里親会事務局:098-882-5709(嘉陽)

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