第36回メルマガ発行!!
2022.02.05
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一般社団法人沖縄県里親会
里親会ホームページ会員向けニュース(一般用) 第36号(2022/2/5)
(このメルマガは、HPにて会員登録していただいた「すべての方」にお送りしています)
1.担当者徒然
2.お知らせ
3.質問、ご意見コーナー
4.その他ご案内
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1.担当者徒然(沖縄県里親会の役員紹介です。)
今月のご紹介は監事の玉城さんです。
1)名前:
玉城 優子(たましろ ゆうこ)
2)居住地:
南城市
3)仕事:
児童養護施設 島添の丘 里親支援専門相談員
4)里親歴:
里親歴 6年。
現在、委託を受けている子どもはいませんが、里親家庭へ委託されているお子さんのレスパイトや一時保護、そして児童養護施設に入所している子ども達の週末里親などをしております。
5)里親さんへのごあいさつ:
私が里親登録に至りましたのは、児童福祉に身を置き学ばせてもらう23年の中で、子ども達の心と体のど真ん中には『愛着』が何よりも必要であるという理由が一つあります。
施設では愛着形成ができないわけではありませんが、集団生活の中では子どもらしいワガママや、感情表出を我慢させてしまう事、早い自立(自律)を促してしまっていることもあります。集団生活の利点としては、家庭生活では注目を浴びすぎることにより心理的ストレスで適応しづらい子どももいますので、その子どもにとっての居場所となる場合もありますが、愛着の面で考えると職員としてもとても葛藤がありました。
里親家庭では家庭の匂い、変わらない大人の背中を見て、未来の自分をイメージできる想像力が育ち、そして愛情を一身に受けることで傷が癒され『生まれてきて良かった。』『将来、自分はどのように生きようか』と、当たり前の生活の毎日が未来を生きる糧になるのだろうと思います。そして、これまで18歳から最長でも22歳までの支援の延長でしたが、先日厚労省より提案された年齢制限の撤廃、児童福祉法改正案が出されると報道がありました。徐々にですが子ども達にとってもパーマネンシーの保障(恒久的)が形となっていき、嬉しい限りです。
僭越ながら、私が皆様にお伝えしたい事は『子どもを一人ぼっちにはにしない』事と同じように、私達大人も『一人になってはいけない』と思います。里親の『里』は、地域という意味もあると聞いた事があります。私たちは地域の親であり、里親仲間や地域に支えられて共に生きていくチームでありたいと願っております。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
2.お知らせ
a,里親家庭卒業児の「高校卒業生壮行会・激励会」開催について
今年の高校卒業生のための「壮行会・激励会」について、開催に向けて準備を進めているところですが、コロナの感染拡大状況によっては日時や内容の変更、また当日の人数制限等を行う可能性があります。みなさまのご理解とご協力をお願いします。
なお、今年の里親家庭からの卒業予定者は10名です。どうぞ子どもたちの今後の自立について、続けてみなさまの温かい励ましとご支援をよろしくお願いします。
開催日時:2022年3月5日(土)午後2時~3時半[於:県総合福祉センター]
3.質問、ご意見コーナー
Q,沖縄県里親会「現状調査アンケート2021」から(6)
A.引き続き、昨年2月に「沖縄県里親会」会員向けに行われた「現状調査アンケート2021」の回答結果から、今の沖縄の「里親の現状」についてお伝えしたいと思います。
今回は、里親家庭から高校を卒業支持率する子どもたちへのアンケート結果をご紹介します。
(アンケートケート回収状況:送付総数「8世帯」、「回答数5名(回答率62.5%)」)
問.今後の進路について
a,今後の進路は?
県内専門学校(1件[20%])
県内4年制大学(1件[20%])
県外専門学校(2件[40%])
県外就職(1件[20%])
b,今の進路を決めた理由?
・小さい子が好きで、自分の好きな事を仕事にしたかった。
・授業料が免じょされる制度があるから。
・自分に合っていると思ったから。
・スポーツと子どもが好きだから。
・国を守る仕事につきたくて部活などに入部し陸上自衛隊に入れた。
b,今の進路と、自分が希望していた進路
希望通り(3件[60%]) 第一希望ではない(2件[40%])
他に選択肢がなかった(0件) 自分の意志ではない(0件)
c,里親さん以外で相談できた人、場所(いくつでも)[複数回答]
学校(担任)の先生(3件)、学校、友達(3件)、他
d,進路を決めるのに、手助けになったもの(いくつでも)[複数回答]
・家族
・ネット
・先輩
・部活
・(家庭で)一時保護をしていて、実際に赤ちゃんとふれあえたこと。
いかがでしょうか?
みんな多少なりとも困難を覚えつつも、自分の人生をしっかりと切り開いていく、そんな気持ちの強さを感じさせてくれます。近年は社会的養護出身の子どもたちへのサポートがようやく注目され始めていて支援機関や民間からのサポートも増えてきていますが、まだまだ課題山積です。どうぞ続けてこの課題にもみなさまの関心を寄せていただきたいと願います。
それでは、次回も卒業生の「アンケートの結果」をもとに、一緒に県内の里親制度の現状を考えていきたいと思います。どうぞお楽しみに(^^)//
4.その他ご案内
今年は年初からコロナの爆発的感染拡大があり、1月は予定していたメルマガ発行をすることができませんでした。楽しみにしていた方々には心よりお詫び申し上げます。続けて「まん延防止等重点措置」の中での歩みですが、来る3月の「高校卒業生壮行会・激励会」を含めて、今年も里親制度へのみなさまのご支援とご協力をよろしく願いします。
それでは、次回メルマガ発行は3/5頃を予定しています。続けてどうぞよろしくお願いします。
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発行:文書委員会
崎原盛親 kibou@nirai.ne.jp
仲根藤枝 fujie@ict.okinawa
玉城優子 ikeyun39@ezweb.ne.jp
沖縄県里親会事務局:098-882-5709(嘉陽)
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